ぼやっと君としゃきっとちゃん
『ちょっと黙って杏里』
『何様だ!お前自分が今なにしてるかわかって…』
唇に暖かいものが
重なった。
目の前には日向の顔。
キス…された。
その間に日向は
いつの間にか片手で
私の両手をガッチリつかみ、
もう片方の手で
私のボタンを3つほどはずした。
『俺の名前つけるから』
そういうと日向は
私の胸の上あたりに
口づけた。
そこでショートしていた、
私の思考も少し回復する。
『お前…!どこにキスしてるっ…ぁ…!』
ピリっと微かに感じる胸の痛み。
日向がゆっくり
顔をあげる。
『これで杏里は俺のモノだね?』
そしてまた
日向は私のボタンを
しっかりつけ直してくれた。
こいつは
何がしたいんだ。
ていうか何をしたんだ。