ぼやっと君としゃきっとちゃん
『じゃ、俺はこっちだから行くね。また明日、杏里』
そんな日向の声も
ろくに耳にはいらず
私はしばらくその場にたちつくしていた。
どうやって帰ってきたかも
曖昧な状態で あたしは家に帰った。
そして 放心状態のまま
夕食を食べて
そのままお風呂に入るたも
脱水所で服を脱いぎ
ふと、鏡をみたとき
私の身体に事件が起きていることに気づいた。
『……な』
なんだこりゃああああああ!!?
私の胸の上当たりに
赤い印がついている。
『いつ…!!?あ。』
あのときか…!
日向があのとき……!
最悪だ。
これじゃあ
思い出したくなくても
思い出してしまうじゃないか。