好きの言い方も知らずに。
はじまり
はじまりは、中学一年のとき。
クラスで仲のいい子と休日メールのやり取りをしていた。
暇で仕方ないと喚くあたしに、彼女はメールにURLを張り付けてきた。
当時あたしは携帯電話なんてものは持っていなくて、親のパソコンでメールをしていた。
『暇ならさ、うちも今ここにいるから碧(あお)ちゃんもおいで。一緒にお話しよう?』
その文章を見てすぐあたしはURLをクリックしていた。
それが、あたしとチャットのはじまり。