好きの言い方も知らずに。
あたしも諒くんのことを話してみようと決めていた。
ユウリとはこういう話は一方的にユウリからだったからあたしからなのが新鮮。
「あたしね、メールしてる人いるんだ」
ユウリはあたしの発言に、食いつくようにテーブルに身を乗り出す。
「どんな人?どんな!」
やけにテンションの高いユウリを笑いながら携帯で諒くんに送ってもらったプリクラを見せる。
ユウリはあたしの携帯を奪って食い入るように見つめた。
「あ、可愛い~!年下?」
「うん、二個下くらいかな」
そっかそっか、とユウリは微笑み、あたしのことを応援してくれると言ってくれた。