好きの言い方も知らずに。



『みなとー?いる?』


知り合いの常連さんが掲示板をみたのかルームに入ってきた。

『あ、こんー。リョウマくん久しぶりじゃない?』


『おー、お前最近来てた?俺がいたときはいなかったけど?』

『ていうか、私いつもいるんだけどw』


ログがどんどん流れていく。必死に文字を発言欄に打ち込みながらあたしは時間を気にしていた。


今日は夜遅くまでチャットすることができる。諒くんは来てくれるかな。


本当に貴方に会いたいです。


素直にそう伝えることが自信のないあたしにはできません――。




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