好きの言い方も知らずに。
瞳ちゃんとはそれっきりチャットでは会わなくなった。
お互い同じクラスで仲も良かったからわざわざチャットで話す必要もないと感じたから。
それでも、顔の見えないいつもとは違う話し相手に、あたしはチャットにのめり込んでいった。
休日は必ずパソコンの前でスタンバイ。
そんな日々を送って、何年も経って……。
中学一年のころとは違うあたしはぱったりとチャットをやめていた。
飽きたといえばそういうことにしまうのだけれど、とりあえずチャットから抜け出していた。