好きの言い方も知らずに。
高校二年生の夏、あたしはチャットをすることを復活させた。
休日も、学校から帰った後もずっとチャットばかりしているようになる。
もちろん親のパソコンだからあたしの出来る時間帯は限られている。
学校で人間関係が上手くいっていなかったあたしは、誰か構ってくれる人がいないか探すようにチャットをした。
いつものようにチャットルームで一人待っていると、人が入ってきた。
『こんー』
お馴染みの言葉で相手を向かい入れる。
あたしは常連のチャット仲間にも結構名前がしられるようになっていた。
『こんにちわ』
入ってきたのはあたしより一つか二つ年下の男の子だった。