執事と共に賭け事を。
「そうそう、君に飲み物を用意していたんだ」


ヒガキは、グラスを差し出した。


「グレープフルーツジュース……」


恵理夜の表情が険しいものになる。


「もちろん、君が飲む必要はない。そう例えば、彼に飲ませようと思えば簡単だからね」


得点を表示するモニターに、春樹の姿が映った。

隣には、あのツバキがいた。


「春樹……」


恵理夜は青ざめた。
< 136 / 254 >

この作品をシェア

pagetop