執事と共に賭け事を。
機械による自動計算機能を持つエレクトリックダーツではない。

緑のダーツボードに金属の先端を有するダーツを投げるのだ。

昔ながらのハードダーツだ。

給仕が黒のケースを差し出した。


「お好みのダーツを選びください」


ケースには様々なダーツ《矢》が揃っていた。

ハードダーツであるため、先端であるティップは鋭い金属製である。

春樹は、最もシンプルで重みのあるロングシャフトのダーツを選んだ。

ツバキは余裕の笑みで自前のダーツを手にした。
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