執事と共に賭け事を。
「春樹、お前にも頼みがある」

「はい」

「わしと一緒にゲームへ参加して欲しい」

「と、いいますと」

「カジノで、ある程度のチップを手に入れなければならない。家の奴らもはいっているが、どうにも心許無くてな。お前の力も貸してくれ」

「目的は、」

「おいおい話す」


祖父は、それ以上何も語ろうとはしなかった。

恵理夜は、なにか不穏な空気を感じたが、何も言わなかった。
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