執事と共に賭け事を。
「彼のことが気になる?」


恵理夜の思考を先回りしたヒガキが、春樹の居るテーブルを指差した。

祖父と共にブラックジャックのテーブルに居た。

その後ろにはツバキの姿がある。

ツバキがこちらをちらりと見て、手を振った。

恵理夜は、無言で立ち上がった。

実際、疲れと船酔いで身体がひどく重かった。
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