きっと明日は・・・
第三章 きっと明日は・・・
「秀樹~っっ!!!」
「鈴奈っ♪」
「10分遅刻っ!!」
「え~???俺の時計今、9時なんだけど??」
「私の時計は、今、9時半なのっ!!!」
鈴奈は頬をプクッと膨らませた。
「わかった、わかった♪鈴奈姫☆」
俺がそういうと、鈴奈は膨らませたまま顔を真っ赤にした。
「う~~~!!!もう、秀樹なんて大嫌いっっ!!」
「嫌いで結構!!」
そう言って、急ぎ足にした。
「嘘ですっ!待って~!!秀樹~~!!」
「わかってますよぉ~!!」
そういいながらも早足になる。
追いかける恋、追いかけられる恋。
俺は、春に会って、鈴奈との絆がより深まったような気がした。
鈴奈は、俺にとって最高の彼女だぜ。
「もうっ!!待ってってばっ!!」
そういったとき、俺はぱっと止まった。
バンッ!!
急に止まったせいか、鈴奈が背中にぶつかってきた。
「ちょっと~!!急に止まらないでってば~!!!って・・・え??」