彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「あれ」



斗真くんが指した黒板を見ると『4限目、図書室』の文字がある



「え、斗真くん待っててくれたの?」


「三宅優がここで待ってろってうるさかったんだよ」


優ちゃん!


なんてうれしいことしてくれるの!



私は同時にさっきの浬世也の告白を思い出す



優ちゃんは私に沢山サプライズしてくれるのに



私は全然返せなくてごめんね…


「早く用意しろよ」


「あ!ごめん」


でも斗真くんも待ってろって言われて素直に待っててくれるなんて優しすぎる



「お待たせ」


「………」


「え…?」


「弟は元気だった?」


弟?


あ…そっか


行く前に斗真くんに会ったもんね



「うん!元気だった!」


私は満面の笑みで斗真くんに笑いかける


浬世也が元気になって本当にうれしいから!






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