彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「なんかムカつく…」


「え?」


斗真くんは何だかイライラした様子で教室の後ろの扉を閉めながら、私の方に近づいてくる



私はそんな斗真くんを見て、無意識で後ろに後ずさる



「斗真くん…?」



ガシャン━…


私はすぐ後ろにあった机に当たってそれを一瞥する


「あ…」


すると目の前に影が出来て慌ててそちらを見上げると



「俺のことも元気にしてよ」


そう言って斗真くんは私の何も持っていない方の手を、自分に引き寄せる様に強く掴んだ



元気にって…


え?


斗真くん、どうしちゃったの?



「斗真く…」



グッ━━……


━━━!?





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