彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
私はその手を避けるように立ち上がると
「なんか…気分悪いかも…保健室行ってくる!」
やばい…
これ以上斗真くんといると本当に私やばいかも
「おい…倉田…!?」
私は斗真くんの声に振り向きもせずに走っていた
ダメダメダメ!
斗真くんに優しくされたらされるほど
勘違いする!
『彼女になろうと思わないこと』
始めっからそうだったのに
私、どこかで期待してた
廊下ですれ違った女の子達を思い出す
あれは、未来の私だ…