彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「そりゃちょっとバカだし、早とちりだし、うるさかったりするけど…」



斗真くんは静かに私の話を聞いているけど、何だか表情が暗い



「困ったことがあったら飛んで来てくれるし、真剣に相談にものってくれるし…」


斗真くんに浬世也を好きになれとは言わないけど、嫌わないで欲しい



私と血を分けたたった一人の弟を



「随分とご執心だな」


「え…?」


斗真くんの顔を見ると、すごく冷たい顔をしていてゾクッとする



「なんなのそれ?姉弟愛?それとも…」



斗真くんはゆっくりと私の腕を掴む



「本気で好きとか?」




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