彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
私は瞳に涙をいっぱい溜めながら斗真くんの腕を掴んでいた
「浬世也を悪く言うなんて斗真くんでも許さないから!」
そんな私を斗真くんが冷ややかに見つめる
そしてその表情のまま今度は冷たい声で言う
「それが答えなんじゃないの?」
え…?
キーンコーンカーンコーン━━━……‥‥
授業が終わった
その音を聞いて斗真くんが私の手を無理やりほどいて立ち上がる
「斗真くん…」
斗真くんが私に背中を向けて行ってしまう
わかんない…
わかんないよ…
なんで浬世也にそこまでこだわるのか…