彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「ん?」


見ると浬世也が私の顔を覗き込んでいる


「どうした?腹減ったのか?」


「は?バーカ!」


「ひでっ!」


プププ…


やっぱ浬世也と話すとかなりリラックスするな〜



グッ━━━……



え…?


斗真くん?



見ると斗真くんが私の手を再び握っていた



そして指と指をゆっくり絡めていく



これって…恋人繋ぎだよね…



ドキンドキン━━━……



再び襲ってくる緊張の嵐



間もなく辺りが薄暗くなって斗真くんの横顔を盗み見る


斗真くん好きだよ


大好き


私はそんな気持ちを込めて繋がれた手に力を込める


私の気持ち伝わってる?


お願い伝わって



斗真くん意外…好きになれる気がしないよ







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