彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



私は松崎くんのそんな露骨な態度に思わず質問を投げ掛けていた



「そんなに優ちゃんが好きなの?」




「ええ!?」



松崎くんは顔を真っ赤にしてびっくりしてるけど



「なんでわかるの!?」



その態度…



わからいでか…



「…ああ…いや…わかってるよ…」


「え…?」


「三宅の相手が俺じゃ無理なことは…わかってる」


「…そんな…」



私はそこまで言って言葉をとめた



優ちゃんが浬世也を好きなことを知っていて慰めるようなことを言うのは、少し残酷なように思えたから



「三宅の周りは、工藤や折原(浬世也)がいるから俺じゃ相手にされないって…」

「松崎くん…」



私は何も言えなくて下を俯く



私の周りにも斗真くんと浬世也はいるんですけど



そう思ったけど、その突っ込みは今はしないでおく



やっぱり他人の目から見ても、あの3人の中に私は入らないんだなっと思うと

なんだか悲しくなった





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