彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



でも今言っているのはそのことではない、それを優ちゃんも思い出してくれたようだ



「ってごめん…何だっけ?」


「優ちゃん…ほらキルティングのバックの中に」


「え?…あ〜…」



そう言って思い出したように優ちゃんは今日も持ってきているキルティングバックの中を探ると



「これのこと?」



優ちゃんの細くて長い指が私の前に差し出される


その上にのっている物


それを見て私は絶句する



「これって…」



それは私が違って欲しいと思っていた結果そのまま



「うん、なんかね」



それは男子用の青い校章



「これどうしたの?」



「え?それがわかんないの!私もあのお弁当持ってきた日に気づいて」



渡されたっという訳ではなさそうだ





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