彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「はぁ〜…手がかりかぁ…」


そう言いながら斗真くんがいつもしていた体制にになってみる



お?この本棚座り心地いいかも



窓の外を見ると、寒そうに体を寄せあいながら帰るカップルの姿が見える



いいな…


私も斗真くんと…


なーんてね…



そんなことを考えているとブルブルッっと携帯電話が振動する



私は考えごとをしていたせいで体がビクリと反応したけれど、すぐにポケットの中を探って開いた



ピッ!


「あ、浬世也か…」



【菜々子、今どこにいる?一緒に帰らない?校門で待ってていい?】



「え〜…どうしよう…」



校章のこと聞こうと思ってたけど


斗真くんいないし


帰ろうかな…?



私は浬世也になんて返事を送ろうか考えてながら待ち受け画面に切り替える






━━━━━━━!?




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