彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
四角
月曜の朝
洗面所の鏡の前
「はぁ〜……」
私は自分の首元を見て、盛大なため息をつく
そりゃそーだ…
そんな1日や2日で消えて無くなることはまずないよね
再びベタッと絆創膏を張り付ける
「これじゃお団子にしたら目立つな…」
私はそこまで言って自分の言葉にハッとする
お団子?
今さら?
誰のためにしていくって言うんだろう?
斗真くんは私がお団子にしていようが、下ろしていようが関係ないのだ
それ以前の問題だし、だいたい諦めようと思ってるんだからもう変な小細工はやめよう
私は持っていたクシで髪をとかすと、そのまま何もせずにカバンを持って玄関を飛び出した