彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「もちろん菜々子が俺のこと、少しずつでも気にしてくれるようになったら嬉しいけど…」



だからいつも通りな?っと笑う浬世也に私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった



どうして気付いてあげられなかったんだろう…



浬世也には斗真くんのこともいっぱい相談したし



たくさん傷つけてきたに違いないのに



どうしてそうまでして私の気持ちを気遣ってくれるんだろう…



浬世也のやさしさが痛い…



「菜々、浬ぃくん、おっはよー!」



ドキンッ━━━━━……‥‥


そして今、一番会いづらい人に校門の近くで声を掛けられて振り向く




優ちゃん…



斗真くんのことも浬世也のことも解決しないまま、複雑な気持ちで優ちゃんの笑顔を見つめた





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