彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



そんな私の背中をまたポンポンっと叩いて、食堂に行こうと優ちゃんが言ってくれる



私の優柔不断が招いた結果だもん、受け入れなきゃいけない


でもどうしようもなく胸が痛い



「でも工藤のあれ、ケンカだね?」


「うん…」


「工藤でもケンカするんだね〜」



食堂に行きながら、いつもより多くの視線やヒソヒソと話す声を感じながら



それでもいつも優ちゃんは注目の的だから、こんなものだと思っていた



でも食堂について、その理由がハッキリとする



「浬ぃくん…その顔!?」


浬世也の顔を見て、私は声も出なかった





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