彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
連れて行かれたのが裏庭で私は内心ドキリとする
うわ…
斗真くんいないよね
って告白じゃないんだからいても関係ないか
私は木に囲まれたあの空間のことが気になりながら、目の前の彼に目を戻す
「えっと…」
彼は恥ずかしそうに言葉を選びながら話し出す
ああ…
前もあったねこのパターン
「前から気になってたんだけど…付き合ってもらえないかな?」
っと優ちゃんに伝えて欲しいってパターンね!?
捻りを入れてくるなぁ〜
「うん…んじゃそう伝えておくね」
「え?」
私がそう言ったのを不思議そうに見返してくる彼
「伝えてとくって…?」
「うん…だから優ちゃんに伝えて…」
「いやいや、違うって!」
彼は焦ったように顔をブンブンと横に振って弁解しだした
「俺が付き合いたいのは倉田さんで…」
へ?