彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



この体制も初めてキスした時と同じ



斗真くんが私の手に指を絡めて押し倒している



「…っ斗真くん?」



久しぶりにこんなに近くで見る斗真くんの顔



やっぱりカッコ良くて見とれてしまう



前と違うのは斗真くんが私を見下ろしている瞳



どうしてそんな切ない目で私を見るの?



わかんないよ…




キーンコーンカーンコーン━━━……‥‥



あ……



その時、お昼休み終了のベルがなり響いてそちらに気を取られる



「斗真くん…授業が始まるよ…」


そう言っても斗真くんは何も答えようとはしない



何かを言いたげに私をただ見つめるだけ



「斗真くん…」


「キスしてもいい?」



え…




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