彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
「浬ぃくんが菜々に会いにこないのは、また菜々が迷ってしまったら困るからだよ?」
「え?」
「自分の存在のせいで菜々を迷わせて、菜々の気持ちに嘘ついて欲しくないって浬ぃくんそう言ってた」
浬世也…
「菜々は工藤が好きなんでしょ?」
優ちゃんが私の手を取って強く握る
「何も迷うことないんだよ?」
私もその手を強く握り返す
「そりゃ…苦しくてやめたくなる時もあるだろうけど、今よりはマシでしょ?
少なくとも告白する時の菜々は何も迷っていなかった!あの時の笑顔は輝いてたよ!」
何も考えずにただ大好きだと伝えたあの頃
「工藤が誰を思っていたっていいじゃない!?」
好きな気持ちはいつだって変わらない
「自分を信じて突き進め!」
変わるどころかあなたへの思いは日に日に増すばかり