彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「バッチだけでも近くに?」


「うん?」


「誰の?」



変な汗が出てきた


私がそう言ってチラリと松崎くんの方を見ると、松崎くんは益々顔を赤らめる



「おい倉田、からかうなよ〜そんなの1人しかいないだろぉ〜」



私ってとんでもない勘違いをしてたんじゃない?



「いつ!?どこに入れたの!?」



私が少し大きめの声を出すと、松崎くんは肩をビクリとさせながら



「今年の5月ぐらいかな?三宅のキルトっぽいカバンに入れた…」




松崎━━━━!!!




私は心の中でそう叫びながら、松崎くんの両肩を掴んで揺さぶった



「おおおおい、倉田どうした!?」


「松崎のバカ!さっさと告白しろ!」


「また呼び捨てかよ!」



やっちゃったよぉ〜!




< 278 / 315 >

この作品をシェア

pagetop