彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
「バッチだけでも近くに?」
「うん?」
「誰の?」
変な汗が出てきた
私がそう言ってチラリと松崎くんの方を見ると、松崎くんは益々顔を赤らめる
「おい倉田、からかうなよ〜そんなの1人しかいないだろぉ〜」
私ってとんでもない勘違いをしてたんじゃない?
「いつ!?どこに入れたの!?」
私が少し大きめの声を出すと、松崎くんは肩をビクリとさせながら
「今年の5月ぐらいかな?三宅のキルトっぽいカバンに入れた…」
松崎━━━━!!!
私は心の中でそう叫びながら、松崎くんの両肩を掴んで揺さぶった
「おおおおい、倉田どうした!?」
「松崎のバカ!さっさと告白しろ!」
「また呼び捨てかよ!」
やっちゃったよぉ〜!