彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
私はいつも誰かのお目当ての男子に告白されていたからなのか、あまり女の子達によく思われていないようで
私を遠巻きに見てくる人もいれば
陰口を叩かれることも少なくなかった
「どうだったぁ〜!?」
「うん、断った」
「やっぱりかぁ〜」
でも菜々は違う
初めから屈託のない笑顔で話し掛けてくれた
でもそれは私にだけ向けられるモノじゃなくて
男女問わず友達は多いし、誰にでも好かれていた
「優ちゃん綺麗なのに彼氏いないなんて勿体無いなぁ〜」
「菜々だってかわいいじゃん♪」
私が笑いながらそう言うと
「え!ないない!」
菜々は大袈裟に手を顔の前で振って全力で否定している
菜々は自分がわかってないなぁ〜