彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



そこには斗真くんとさっき教室に来ていた深雪ちゃんがいたから



うわ…


なんか嫌なツーショット…


そいうえばここを通って下に降りれば裏庭だ…


そんなことを考えてズキンッと胸が痛む



すると深雪ちゃんが何か思い出したようにこちらを指差して話し出す



「あー!この子どっかで見たと思ったら思い出した!浬世也の彼女だ!」



え!?


何、言ってるの!?


なんでそんな噂話を斗真くんの前で言っちゃうの!



斗真くんが私たち2人を無言で見つめている



深雪ちゃんは完全に確信犯で私を見ながらニッコリ笑っている



「違っ…」


グイッ━━……


━━━!?


否定しようと思った途端、腕を強く引っ張られて、私は浬世也の胸に倒れ込んでいた



え?


何これ…



「浬世也??」



私は私の腕を強く掴んでいる浬世也を見上げる





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