彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「ごめんねー、これ私のダーリンなの!」


「は!?」



浬世也が目を見開いて私を見ている



ふっ!どうせ噂になってるし、斗真くんにはカミングアウトしてるんだから関係ない!



とにかく優ちゃん以外の変な虫は遠くへ飛んでいけー!



そんな勢いで私はその女の子をキッと睨む



「私達のこと知ってるんでしょ!?ちょっと2人にしてくれない!?」



するとその女の子は浬世也に言い寄ってくるだけあって噂は知っているようだ



何か言いたそうにしてたけど、私の勢いに負けて階段を降りて行った



「うわ…舌打ちしてった…」


私は彼女が降りていくのを見送りながら、浬世也には見せないであろう態度に女は怖いなっと思った



「菜々子…苦しい…」



ハッ━━━……‥!!





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