DIA-ダイヤ-
「私、悠斗に嫌われるんじゃないかと思って言えなかった。高校も本当は入院とかしてて辞めちゃったんだ。ちゃんと言わなくてごめん」


言葉で答える代わりに悠斗は抱き締める腕に力を込める。


「私の病気って良くなりにくいみたいだから、これからも悠斗に迷惑かけちゃうかもしれないんだよ?」


「そんなの、構わねー」


耳元で囁く悠斗の声がすごく優しい。


「私、自分がわからない時があるの。悠斗のこと好きなのに酷いこと言ったりそんな自分をコントロールできなかったり」


「あぁ」


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