DIA-ダイヤ-
「自分のことがね、どうしても好きになれないんだ」


気付けば、人には言えない本音をポツリポツリと話していた。


「自信もどうやったら持てるかわかんないし、みんないつか私の前からいなくなっちゃう気がして怖いの」


「あぁ」


静かに聞き続ける悠斗。


「もし悠斗がいなくなったらって考えるだけで、怖くて怖くて仕方ないよ。ねぇ、悠斗もいつかいなくなっちゃうの?」


遮るように悠斗が言葉をかぶせる。


「いなくならねぇ。ずっとハルカと一緒にいる」


< 118 / 206 >

この作品をシェア

pagetop