DIA-ダイヤ-
どこかで、見覚えがある。


「あっ!これってもしかして悠斗とお揃い?」


「おー、よくわかったなー」


そう言って悠斗は胸元のネックレスをチラッと私に見せた。


「俺のは男物でデカイけどさ。結構気に入っててハルカにも付けさせたくて」


(悠斗とお揃いのネックレスなんて、すごーく嬉しい!)


「ありがとう。大切にするね」


じんわり涙が滲んでくる。


私達を乗せた光る箱は頂上を過ぎようとしていた。


悠斗が私の肩に手を置いてグイッと引き寄せる。


向かい合ったままで私は悠斗の胸に頭をあずけた。


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