DIA-ダイヤ-
「あのさ、いつかお前の左手の薬指に指輪をプレゼントするからな」


(指輪?薬指に?)


「俺もうお前のこと、好きって言葉じゃ足んねーんだ」


私はゆっくり顔を上げた。


キャップの下から見える悠斗の力強い瞳。


「…ハルカ、愛してる」


悠斗は優しくハッキリと私に言った。


(ア イ シ テ ル ?)


「私を、愛してるの?」


私は初めて好き以上の言葉を言われて少し戸惑った。


「あぁ、たまんねーくらい」


そう囁いて私にキスをした。


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