DIA-ダイヤ-
輝く地上の中に降りた私達は、電車に乗るため駅に向かった。


さっきまでの幻想的な風景が本当にマボロシだったみたいに、一気に日常に引き戻される。


「また来ようね」


「おー、次はなに乗っても俺平気だぜ?」


私は観覧車を降りる少し前にクロスのネックレスをつけていた。


「お揃いが二つに増えたね。あのストラップ、なくしてない?」


「なくすかよ!」


悠斗はジーンズのポケットから携帯を出して、キラキラしたストラップを私に見せる。


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