DIA-ダイヤ-
店の奥の方にいた店長の佐山も私に気付く。


「あれ?ハルカちゃん、いらっしゃーい」


秘密のプレゼントのこともあって佐山はニコリと笑う。


私はそんな佐山に目もくれず悠斗に駆け寄った。


「悠斗!どうしてメールくれないの?私ずっと待ってたんだよ?突然用事だからってだけじゃ全然わかんないよ!」


昨日から押し込めていた感情がせきを切ったように溢れ出す。


「酷いよ!明日誰とどこに行くの?」


その言葉に悠斗が反応する。


「…誰と、どこに?お前こそ昨日誰とどこに行ってたんだよ?」


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