DIA-ダイヤ-
私は返事が来なくてもメールを送り続けた。


『嘘ついて本当にごめんなさい。もうこんなことしないから、お願い許して。私悠斗がいなきゃ生きてけないよ』


『悠斗が私の居場所なの。捨てないで。もう私なんか嫌いなの?私じゃダメなの?』


『明日、少しでいいから話せないかな。悠斗と会ってちゃんとわかってもらいたいよ』


悠斗からの反応が全くなくて、だんだんメールの内容がエスカレートしてくる。


『あれから私、少しおかしくなって手首切ったの。バカだよね。こんな私じゃ悠斗も愛想尽かすよね』


『悠斗に付けた傷に比べたら、手首の傷なんかじゃ全然足りない。ごめんなさい』


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