DIA-ダイヤ-
「俺さ、偶然お前見つけた時すげーショックだったけど、ちゃんと話してくれたら許すつもりだったよ」


「……」


うつむく私。


「今までずっと俺はお前に嘘ついたこともねーし、お前が嫌がることは全部やめてきた。でもお前は平気で嘘つけんのな?」


「平気でって、そんなの酷いよ!全部悠斗のためだったんだよ?」


悠斗が呆れた目をして私を見る。


「嘘も俺のためか?お前さ、逆の立場だったらどーすんだよ?今まで散々俺に我慢させてきただろーが」


私は言葉に詰まった。


そして悠斗は今まで私の嫉妬を理解していたんじゃなく、無理に私に合わせてくれていたことに初めて気付く。


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