DIA-ダイヤ-
押さえ付けようとする悠斗の肩や胸を、叫びながら力の限り叩き続ける。


「いい加減にしてくれ!」


悠斗の怒鳴り声でビクンと体が震える。


荒い息の中、私は泣きながら悠斗にしがみつき懇願していた。


「…お願い、捨てないでぇ。悠斗がいなきゃダメなの。もうこんなに好きになれる人いないの。悠斗と別れたら私死んじゃうよぉ」


しゃくり上げながら一生懸命しがみついた。


悠斗はそんな私を抱き締めることもなく、ボソリと言った。


「…ごめん」


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