DIA-ダイヤ-
仕事が終わってアパートに帰って来た悠斗は、ドアにかかっている紙袋を見つけた。


「あ?なんだ?」


不審そうに袋を取って中を覗いてみる。


「…手紙?」


手紙を取り出すと『悠斗へ』と書いてある。


裏返すとハルカからのものだとわかった。


「あいつ…」


ハルカと別れてからしばらく引きずった悠斗だけど、今は普通に暮らしている。


初めて精一杯人を愛した喜びと悲しみを胸にしまいながら。


今更なんだろうと困惑しながら紙袋を持って部屋に入る。


読もうかどうか少し迷って封を切った。


そこには見慣れたハルカの文字がならんでいる。


「…なんか、懐かしーわ」


クスリと笑って読み始めた。


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