DIA-ダイヤ-
彼氏との別れも何度か経験したけど、特に辛く感じることもなくて、結局は本当に好きだったかどうかも微妙。


付き合う時は夢中になってもすぐに夢のようにさめてしまう、そんな繰り返しで恋愛が少し億劫になってたところでの悠斗との出会い。


いつもより少し臆病になっていたかもしれない。




「あ…」


また携帯が光る。


『今日の夕方、あのケーキ屋で』


やっぱり素っ気ない。


とりあえず私はご飯に誘われた嬉しさのぶんだけ喜ぶことにして、出かける支度をすることにした。


「昨日はスッピンだったから…」


いつものように黒のアイシャドーに黒のアイライン、しっかりマスカラもつけて唇にはグロス。


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