DIA-ダイヤ-
(少し寒そうだけどスカートにブーツで行こう。髪は巻こうかな?)


自然とあれこれ考えている自分に気付く。


「…やっぱり私、ウキウキしてる」


そんな気持ちを抑えながら、約束の時間が近付いてきて薄手の白いコートを羽織り家を出た。


歩きながら仕事中のお母さんに電話。


留守電に切り替わりメッセージを残した。


「あ、もしもし、ハルカだけど。これから友達とご飯食べに行くから」


携帯を閉じ待ち合わせ場所へと向かった。


昨日はたどり着くまでに疲れちゃった距離だけど、今日は足取りが軽い。


「うー、寒いっ」


頭の中では昨日の悠斗の笑顔が浮かび、どんな人かを想像し始めていた。


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