DIA-ダイヤ-
「あのさ」


悠斗が突然話しかけてきたから、脱いでいたコートを思わず落としてしまった。


「あっ」


悠斗がかがんでコートを拾い、軽く払って手渡してくれる。


「ありがとう」


(へー、拾ってくれるんだ。優しいじゃん)


「あのさ、ハルカって呼んでいい?」


(いきなり呼び捨て?でも問題ナーシ♪)


「うん、いーよ。悠斗さんって何才なの?」


「俺、19。知り合いの服屋でバイトしてんだ。ハルカは?」


「16、もうすぐ17だよ」


「そんじゃ高校生?」


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