DIA-ダイヤ-
(キャー、嬉しい一言!)


「えーっ、寒いし大丈夫だよっ。それに往復したら悠斗が大変だよっ」


(諦めちゃう?もう一押し、来る?)


「女子に夜道は危険だろ?」


(キター!)


「うん、それじゃ、お言葉に甘えます」


歩き出してからなんとなく沈黙が続く。


(悠斗となら黙って歩くのも気にならないかも)


空を見上げたら、遠くに小さな星が輝いていた。


星を見ながら歩いていると悠斗がおもむろに口を開く。


「あの…さ」


「ん?なーに?」


「昨日初めて会ったばっかで、どうかと思うんだけどさ」


「うん?」


もう全然緊張してない私は悠斗の緊張感に気付く。


(え?…まさか?)


< 33 / 206 >

この作品をシェア

pagetop