DIA-ダイヤ-
前からお揃いのストラップが欲しくて、今日こそ買おうと思っていた。


「うん、いいよ。飯食ったら行こうぜ」


「わーい、やったー♪」


はしゃぐ私を見て悠斗は笑っている。


あと少しでカフェに着く頃、後ろから女の人の呼ぶような声が聞こえた。


「…と!ゆーと!」


(あれ?悠斗って呼んでる?)


悠斗も声に気づいて振り返る。


「おー、千秋?久しぶりだなー」


「悠斗ったら全然気づかないんだもん!」


(背が高くて細くて、美人だ…)


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