DIA-ダイヤ-
私はなんとなく少し離れて、話が終わるのを待った。


(なんかすごく楽しそうだし仲良さそう。友達?まさか元カノじゃないよね?)


悠斗も笑顔で話しているから心の中は穏やかじゃない。


(まだかな。なんか淋しいな)


5分程立ち話をして、その人は私の方を振り向きもせずに悠斗だけに手を振って行ってしまった。


(私の存在はシカトかよー)


淋しさを通り越して私は少しイラついてきていた。


(悠斗も悠斗だよ。私を放置して平気なんだ)


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