DIA-ダイヤ-
「ごめんごめん。そんじゃ行こーか」


「…うん」


私は感情的になると気持ちを抑えられずに、すぐ顔に出るタイプ。


(なんか、引っかかる)


悠斗は全然気づかずに普通にカフェへと入って行く。


席につきメニューを見ていても一言も喋らない私。


「あれ?どした?」


さすがに目も合わせようとしない私の様子に気づいた。


「別になんでもないよ」


「いやいや、おかしーでしょ?俺なんかしたか?」


「知らないっ」


プイッとそっぽを向く。


< 45 / 206 >

この作品をシェア

pagetop