DIA-ダイヤ-
言い終わらないうちにベッドにいる悠斗が立ち上がる。


私を包み込むように、ギュッと抱き締めた。


「ハルカもういい。ごめん。俺もたまんねーくらいお前が好きだ」


「悠斗、ごめんね。私悠斗がいなくなったら生きてけないよ」


胸が。


「お前は俺の一番だよ。…俺のもんだ」


胸が、熱い。


「…うん」


抱き締め合いながら、お互いの気持ちをやっと確認し合う。


私は胸いっぱいに安堵感と幸福感を感じていた。


「…俺さ」


不意に悠斗が口を開く。


「…ん?」


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