新撰組と少女
でも、あんまりききすぎると
逆に怪しまれるから・・・

ここは・・・

「では、私は部屋に戻ります。
 あと・・・
 山崎さんは私の監視から外したほうが良いですよ
 ・・・ばれてるのに、長い間監視するのは
 つらいでしょうから」

「!!」

気づいてたのかと驚いた顔をする
土方さん。

気づいてないとでも思ったのか・・・笑

部屋を出ようとしたとき

「鳳上院」

「はい?」

「芹沢さんには気をつけろ。」

と忠告された

「・・・気をつけます」

そして、部屋を出た。

「気をつけろ」
きっと、芹沢さんに迷惑をかけられているのは
民間人だけじゃないのだろう。

はあ、でも、なあ~・・・

気をつけろって言われても
情報を入手するためには
接触しないと・・・

そう思っていると・・・

「お主、新入りか??」

あ・・・

そこには芹沢鴨がいた

ここは、隊士と言ったほうがいいのか?

いや・・・

「いえ、私は隊士ではありません。」

「ほう。では、何者だ??」

「近藤さんの親せきです
 わけあって、今は壬生浪士組に
 置かせてもらっている身です」

「ほう。近藤のか・・・
 儂は筆頭局長なのだが
 知らされていなかったのう」

「申し訳ありません。
 なんせ急でしたので、部屋にこもっている日が
 多かったのです」

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